philosophy
田沢湖から始まるカシスの物語
田沢湖との出会い
京都で長年、システム開発と品質管理の仕事に携わってきました。早期退職後は、夏が涼しく風光明媚な田沢湖のほとりで、本を読み、ときにはバイクで走りながら、ゆっくりとした時間を過ごしたいと考えていました。
その思いから秋田県仙北市へ移り住み、新しい暮らしを始めました。しかし、この地で生活するうちに、使われなくなった田畑や耕作放棄地が次第に気になるようになりました。
田沢湖周辺は中山間地であり、水田だけで十分な収入を得ることは容易ではありません。そのため、多くの若い世代が仕事を求めて地域を離れていきました。もし、この地域に新しい産業や収入源を生み出すことができれば、将来、地域を離れた人たちが戻って来られるきっかけになるかもしれない。
そんな思いから、地域の可能性を探し始めました。
カシスとの出会い
中国山椒(ホワジャオ)、ナツメ、またたび、薬草など、さまざまな作物を調べる中で偶然出会ったのがカシスでした。
カシス(ブラックカラント)はヨーロッパでは広く親しまれている果実です。しかし日本では栽培農家が少なく、国産カシスは希少な存在です。
田沢湖の冷涼な気候はカシス栽培に適しており、この土地ならではの新しい可能性を感じました。
こうして私は、カシスを育てることを決意しました。
支えられて育つ畑
もちろん、私は農業の素人でした。農機具の使い方も分からず、カシス栽培の知識もありませんでした。
そんな私を支えてくださったのが、地域の皆さんです。農機具の扱い方から畑づくりまで、多くのことを教えていただきました。
また、さまざまな関係機関や支援機関からも助言をいただきながら、一歩ずつ歩んできました。
現在栽培している農地も、地域の方々からお借りしている大切な土地です。
今のカシス畑は、決して私一人の力でできたものではありません。
多くの方々とのご縁と支えによって育まれています。
妥協しないものづくり
品質管理の仕事で培った「事実を見て、原因を探り、改善を重ねる」という考え方は、農業においても変わりません。
排水の問題、土づくり、発色の改善。思い通りにならないことがあっても、一つひとつ向き合いながら栽培を続けています。
CocoCassisの商品は、その積み重ねの先に生まれました。
国産カシス100%。余計なものは加えず、果実本来の香りや酸味、色合いをできるだけそのままお届けしたいと考えています。
皆さまのお手元へ
屋号「津之國屋」には、長く暮らした京都と、新たな挑戦の地である秋田、その二つの土地をつなぐ想いを込めています。
田沢湖の自然に育まれ、多くの方々に支えられながら育ったカシス。
その一粒一粒に込められた物語とともに、皆さまのお手元へお届けします。