栽培について

栽培について

田沢湖のほとりに広がる中山間地には、かつて多くの田畑がありました。しかし、時代の変化とともに耕作されなくなった農地も少なくありません。私たちのカシス畑も、そうした土地との出会いから始まりました。

もともと農業の経験はなく、農機具の使い方も、カシスの育て方も分からない状態からのスタートでした。それでも地域の皆さんに教えていただきながら、農業試験場・農業振興普及課・農業委員会など多くの方々の助言を受けながら、一歩ずつ栽培技術を磨いてきました。

現在栽培している農地はすべて地域の方々からお借りしている大切な土地です。果実を育てるだけでなく、農地を次の世代へつないでいくという気持ちも大切にしています。

肥料について

春先に秋田県仙北市堆肥センターで販売されている牛糞・豚糞由来の完熟堆肥「仙北の底力」を使用しています。

農薬について

収穫の約1ヶ月前にあたる5月末から6月上旬にかけて、農薬「サムコムフロアブル10」を根元に1度だけ散布しています。

農薬を使用したくないのが本音ですが、害虫のスグリコスカシバは木の根元から侵入して芯を食い荒らし、木を枯らしてしまいます。大発生すると畑のカシスが全滅するおそれがあるため、やむを得ず使用しています。農薬の使用時期・用量・用法は秋田県農業振興普及課のご指導のもとで行っています。散布から収穫まで1ヶ月以上の期間があり、収穫時には農薬の効果は消えています。

除草剤について

除草剤は使用していません。草が伸びすぎるとカシスの生育が阻害されるため、5月末から10月初旬にかけて3週間に1度の間隔で草刈りを行っています。

越冬作業について

冬前には雪よけの支柱を立て、紐でまとめて越冬させます。雪が溶けるころに紐を解き、春の生育に備えます。

排水の改善、土づくり、草刈り、剪定。日々の地道な作業を積み重ねながら、一粒一粒を丁寧に育てています。

この畑は私一人の力でできたものではありません。地域の皆さんや関係機関、多くの方々の支えによって育まれています。田沢湖の自然と人々への感謝を忘れず、これからもカシス栽培を続けていきます。